ポルトガル、こんにちは!

ポルトガル、子育て、ガストロノミー、事業について、忘れない様にぼちぼち書いています。

不動産売買 本当にあった詐欺話 ①

コロナに入ってからパンデミックになり、実は、オンライン別荘などの投資が増えた。それと同時に、凄い数の詐欺も発生した。

コロナだからこその詐欺なのかもしれない。もう笑い話なので、徐々に出して行こうと思います。笑

 

コロナでパンデミックに入って半年後位頃、

バイヤー:スコットランド人

場所:ブラジル サンパウロ郊外の別荘

この中のどれかです。笑

www.brazilbeachhouse.com

 

自称、スコットランドの投資家。

ブラジルに彼女がおり、いつでも彼女が訪問に行ける。

彼女が気に入れば、僕もサンパウロに来て、即購入手続きをする。との事。

自称スコットランド投資家、彼女、私達でグループを製作し、はいはい。とお好みの物件を上げてもらい、訪問日時等を設定。

その間に、こちらはこちらで各別荘のオーナー又はパートナーシップを結んでいる不動産に売買価格の確認、書類等を提出してもらう。

3軒回った後、1軒の物件を彼女が気に入った為、オーナーサイドへ再訪問と弁護士などの斡旋を始める。

基本、1銭でも入金がない限り、どんな凄い財産の話も信用しません。

疑心1

スムーズ過ぎる。笑

大体、何千万超える物件のバイヤーは何とかして1回は割引を交渉を試みる。

一回も無し。ブラジルの彼女が把握している為、安いくなるに越した事はないが、これは妥当な値段である。と思う。と。

よく出来ているバイヤーである。

よし、ブラジル行のチケットを取る。と言う事で、いよいよこちらも動き出す。

◎月◎日の飛行機を予約。

 

 

到着したはずだが、連絡が取れず。ま、半日はね。彼女ともゆっくり会ってる事だろうし。

翌日、彼女と繋がる。

ブラ彼女:個人的な理由により、ブラジルへ入国した直後、イギリスへトンボ帰りしました。

2,3日後にそちらへ折り返しご連絡が行くかと思いますので、しばらくお待ちください。”

との事。

別荘のオーナーと連絡を取り、一旦訪問のキャンセルの電話を入れる。

疑心2

基本、来る来ないのトラブルにあまりいい事はない。

が、彼女からちゃんとイギリスへ帰ったとの連絡有。ふむ。。。

2日後、”バイヤー自称スコットランドの投資家”から連絡有り、

自称投資家:”凄く恥ずかしい話なんだが・・・・僕は規定以上の札束をポケットに入れ、入国したんだ。

そしたら、イミグレで別室へ連れて行かれ、殴る蹴りの暴行を受け、金を要求されたが、僕は応じなかった。その後、強制送還さ。これから訴える準備をする予定だ。

疑心3

ブラジル最高峰の職でもある連邦警察Poilicia Federalは、路上で働いていらっしゃる警察Policia CivilやPolicia militarとは打って変わって路上で手を出さない。試験も100倍難しければ、給料も無茶苦茶いいんだもの。棒に振るような事はしない。

 

我々:え~大丈夫ですか?怪我はどの程度なの?

 

等、表面では関心がさもあるかの様にふるまったが、内心は、ブラジル国の顔とでも言える連邦警察が裏で暴行を働くなんて、絶対にあり得ない。がまず頭にかすむ。

 

2人でグルなのだな。何が目的だ?彼女は一度物件を見に行っている。強盗の下見なのか???

色々とやり取りをする。。

3日後、彼女から電話が入る。

ブラ彼女:実は・・・・彼とは別れたの・・・・なので、もう連絡は私にはしないで頂きたい。

我々:え~~?何故に?急に~~??

ブラ彼女:実は私は彼とはネットで出会い、遠距離恋愛をしていたの。今回が初顔を合わせる予定だったのよ。でもこんな事になったでしょう。私は彼に会えていないのよ。

我々:え~~~???じゃ、空港でも、まさかの・・・・会っていない?

ブラ彼女:ええ、そうよ。よく分かったわね。もう会えないなんて辛いもの。だから、別れる事にしたのよ。愛しているのだけど・・・・( ;∀;)

我々:会っていない・・・会った事が無い・・・だと~~~~???

どっひゃ~~~~~!!!!ネット彼女!

分かりました。

とだけ告げる。

旦那、大きな物件の際、必ずパスポートや会社の概要などで、密かに調べる。

そりゃね、顧客には所謂money launderingを素早く隠蔽する為に現金を小分けにし、買いに来る人もおります。

が、詐欺は別物。

しかし、どう調べても似たような詐欺者が出てこない。

すると、一つ引っかかる記事が出て来た・・・・・

25年程前の記事で、いかれたスコットランド人男性が、クラブで、何人もの女性を口説き、巧妙な手引きでその女性達から飲食代やお金を盗んでいた。との記事。

苗字が一致。

これだ。と旦那断定。女性の扱いが非常に似ている。と。

 

3日後、自称スコットランド投資家より連絡が。

自称投資家:すまない・・格好の悪い所を見せてしまって・・・僕は彼女を信じていたんだが・・・どうも彼女の狙いは僕の預金なんだ。

だから、好きだとは言ってくれたが、別れた。僕は一人でブラジルへ行く。3日後、ジェットの空きが出たから、それに乗る予定だ。警察への法的処置は、サンパウロに入ってから弁護士を付ける予定だ。英語を話す一流の弁護士を探してくれ。

我々:了解でーす。入国されたらご連絡下さい。あ、ところで、強制送還されたって事ですよね?入国ビザは大丈夫でしょうか?

自称投資家:あぁ、心配ない。大丈夫だ。

3日後・・・・

自称投資家:急で済まない・・・昨日なんだが、どうしても下腹が痛くなって病院へ行ったんだ・・・精密検査が必要なんだそうだ・・・で、私の医師はオランダにいるんだ。最高峰の医師だ。まず今日アムステルダムへ向かう。病院だから、連絡が出来るか分からないから先に言っておくよ。また、連絡する。

我々:え~~???何もない事を祈っております。ご連絡おまちしています。

 

はいはい。これで終わりかな?ってかさ~~別荘のオーナーへ連絡・・・

すると、こちらもトラブル発生!!!財産分与に複数の兄弟姉妹がおり、分け前に不満有等で、売らない!と勃発。

これはいい!と踏んだ我々は、

そうでしたか・・・。時間をかけて解決して行きましょうね。今回は取り敢えず、キャンセルと言う事で宜しゅうございますか?

と詐欺話を封じ、物件の売買に関しては終了。

 

1週間後、

自称投資家:やぁ、元気かい?アムステルダムの病院に入ったら、すぐ隔離されちゃって。ネットも使えない状態でさ。実はね・・・僕は癌なんだそうだ。前立腺がん。いや、諦めないよ。最高峰の医師がNYにいるから、そこに行く事にしたよ。

もう少し待ってくれ。買うから。

我々:そうでしたか、ではゆっくり治療してからまた始めましょう。あ、ネット決算も出来ますが、お考え下さいね。

と言ってさよならする。

*基本、詐欺師は何も言わなくても、釣れない。と分かったら自然消滅する。

多分、ネットで知り合ったブラジル人女性は、田舎出身だったし、金を引き出せなかったんだと思う。おい、詐欺師よ、美貌だけに惹かれず、ちゃんとブラジルを熟知しなさい。

本当はもっと1か月以上、会話を重ねた詐欺話ですが。

まぁ~~~~おるわな。

我々は、美味しい話をされても、俺様は金持ちだ!と言われても、1銭も払わない人は顧客とはみませ~ん。